カタカナ語の意味や認識が違って驚いたことはありませんか

シニア

気軽に使っているカタカナ語で相手と認識が違って驚いたことはありませんか。

日本語でも、毎年文化庁が「国語に関する世論調査」

https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/r1393038_01.pdf

が発表されると特に「新しい表現や,慣用句等の意味・言い方」が
情報番組で取り上げられ、家族や友人知人と話題になりませんか。

今回、全体を知って「外来語についての知識」や「メールの書き方」など
平成29年度版には面白い項目がたくさんありました。

最近、今どきと言っても60代の私でさえ普通に使うようになった
「アップデート」という言葉への認識の違いに驚きました。

アップデート(更新)ってどういう意味で使ってる?

私が驚き、調べたのはTwitterで次のようなやり取りがあったからです。

「論客たち(特に女性)のアップデート礼賛こそリセットだと思ってます。」というつぶやきに

「武田砂鉄氏の「マチズモを削り取れ」をおすすめします。
本当に気づきが多くて 40年考え実践してきた(思想の生活化)私でも
目から鱗の論点が多々あり アップデートの必要性を感じました」と返信すると

「アップデートは自分ですればいいと思います。
生きるってそもそもそういうことでもあるかなと(停滞も劣化も退化もしますけど)。
論客たちは「アップデートせよ」と言うのです。
命じる、記憶を無視してる、実存がないことに、賛同はできないでいます。」

と返信が来て「生きるってそもそもそういうこと」に賛同し
後半の「せよや命じる」は嫌だけれど
「 記憶を無視してる、実存がないこと 」を理解しかねていると
その援護に別の方から次のようなリプがありました。

『「アップデート」 が過去「歴」(履歴)を無にするものであるならば、
それはすでに「実存」、「体験質」を放棄しているのだからたんに「無」に帰すしかありません。
時代も同じです。歴史(意識)を持たない時代意識など瞬間の泡沫、流行にしか過ぎない。
ならば、それはすでに「実存」、「体験質」を放棄しているのだからたんに「無」に帰すしかありません。
時代も同じです。歴史(意識)を持たない時代意識など瞬間の泡沫、流行にしか過ぎない。』

もう本当にびっくり仰天でした。

「実存」とか言われると難しくてよくわからないのですが、
ボーヴォワールや上野千鶴子氏の「当事者性」に
おこがましくも自分自身の人生との共通点を見出していたりしていました。

しかも「歴史を持たない時代意識」に至っては、
人権やジェンダーを語る上で獲得してきた普遍な価値の到達点から常に考えています。

そこで「アップデート」の意味ググっちゃいました

ASCII.jpデジタル用語辞典「アップデート」の解説によると

ソフトウェアやデータなどを、より新しいものに書き換えること。ソフトウェアを新しいバージョンの製品に更新する作業や、ハードウェアファームウェアを最新のものに書き換える作業を指すこともある。一般的に、アプリケーションソフトの細かいバージョンアップの際には、アップデーターと呼ばれるソフトウェアがインターネットからのダウンロードで提供される。

精選版 日本国語大辞典「アップデート」の解説は

〘名〙 (update) コンピュータで、ファイルに記録してあるデータを最新の内容に書き替える処理。

とっさの日本語便利帳「アップデート」は

ソフトウエアなどを最新の状態に変更すること。

結論としては、実存の問題というより、デジタル格差によるものでしょうか。

私は完全に「精選版 日本国語大辞典」的な解釈で
アップデート(更新)は進歩、進化させることと捉えていました。

フォーマットやシステムという今まで構築してきたもの(実存や体験質?)を
無にするわけではないのだから。

あなたの考えを「初期化しろ」って言われたらそりゃあ怒りますけれど。

「アップデート」という作業は確かに、データとしての過去の履歴は無くなるけれど。
(でも、バックアップとるから「無」とは結び付きませんでした)


ヴァージョンアップもたまーに使うかな。
ただ、こちらはややワザとそういう言い方をしてみる、可笑しみの余裕を持たせたい時かな。
でも、そんなニュアンスは全くの独りよがりのようです。

今回、相当普及しているカタカナ語でさえ、
経験値により解釈が違うから安易に使ってはいけないという新たな学びでした

もちろん、カタカナ語をやたら使うのはカッコ悪いし、
ましてや60代のお婆さんが無理するとイタイのはわかっております😅

さすがにインプット、アウトプットは大丈夫かしら?

試験勉強はインプットさえすれば大丈夫と考えがちだけど、
アウトプットの訓練が必要な場合は多いです。

男は恋愛を「名前を付けて保存」女は「上書き」

『男は恋愛を「名前を付けて保存」するが、女は「上書き」していく』

という名言は良く知られていますが、
そもそもどうしてここだけ日本語で普及しているのでしょう。

出来る限り、日本語ならばシニア世代のデジタルデバイトの解消の道は
ずーっと簡単になると思います。

UIやUXよりここに最大の障壁があるのですけれど。

嘆いていても仕方ないので、右から左へ流れていく記憶に抗いながら格闘しています。

今、とってもいろんな側面に当てはまるような気がして使ってみたいのが
「アジャイル」と「ウオーターフォール」

「うーんとさ、アレをアレして…」と言葉が出ないことをもどかしながら
夫に言ったら、即、用が足りました。

感激して
「おー、38年のディープラーニングはスゴイ、アレクサより役に立つ、アトムみたい」
から鉄人28号が正太郎少年のコントロール下にある理由を思い出し、
現実の進歩や石ノ森章太郎先生の先見の明に驚き、
最後は「初期化しないでね」とお願いしました。

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