格差社会がより顕わになったパンデミックに襲われた2020年以降

自分育て
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世界中で人々は「少しでも幸せに暮らしたい」と思って長い歴史を積み重ねて来ました。

大きな進歩があった反面で、あらゆる紛争の元になる「格差」や「差別」は無くならず、
より問題が深刻になっていました。

そこに世界を襲ったパンデミックはより問題を顕在化させました。

40年にわたり経験した労働運動や政治から
その原因の一端を考えたきっかけをご紹介します。

心ある多くの人々が疑問に思っていたとわかったこと

「ビデオニュース・ドットコム」の2020年5月30日にアップされた
「マル激トーク・オン・ディマンド(第999回)5金スペシャル・
絶望と感動のマル激20年史 これからも種を撒き続けます」に
「膝を打った」という表現がぴったりな部分がありました。

下記はpart1、2を通して2時間46分ですが、完全版がいつでも視聴できます。

これからも種を撒き続けます -マル激 無料放送
カテゴリー「5金スペシャル」  まだ日本でブロードバンド・サービスが始まる前の2001年2月、「インターネットで動画配信など無理」という周囲の反対を押し切る形で放送を開始した「神保・宮台のマル激トーク・オン・ディマンド」が、今日、第999回目の放送を迎えた。  時はまだ自民党の森喜朗政権。正式な番組名も決めずに暗中模索...

1000回記念の再放送リクエスト2位の「松岡亮二氏の」の逆質問(34分あたりから)

「これだけ優秀なジャーナリストとこれだけ優秀な社会学者が
全力で社会を良くしようと闘われてきた思う。

で、どうでしょう、変わったんでしょうか。

20年くらい前に戻ったら違う闘いかたをしましたか。

下の世代に対してこういう闘い方をしたら
社会ってもう少しまともなほうに行くのではないかというアドバイスを」でした。

神保、宮台両氏が今まで見たこともない表情をされ
宮台氏の「痛い質問だね」という正直な感想と真摯なお二人の応え、
さらにそれを今回再放送され、この回はずっと無料視聴できるのです。


宮台真司氏は「神保さんとよく話しているのは、
これだけ頑張って来たけれど社会はほとんど一貫して悪くなってきているような気がする。

(略)直接子どもに語り掛けないと親に抱え込まれるがゆえの
スタートラインの格差は埋められない気がするので。

もし、20年前にさかのぼれるなら今の活動と平行して
子どもの教育について意識してやると思います」

これはこの回のゲストであり質問をした松岡亮二氏の「教育格差」とも切り結んだ回答です。

「ビデオニュース・ドットコム」20年の役割り


神保哲生氏は「同じことをやると思います。他の道はないと確信している。
決して楽じゃないし、他の方法はないんですね」と答えました。

私はこの言葉にも心から感動しました。

しばしば、自信のあるなしを語るとき結果が出せるかどうかに焦点を当ててしまいます。

でも、動機と行動に自信を持つことこそが「自信をもつ」ことだと思っているので、
その意味で神保さんの確信的な自信を感じました。

神保さんはこの回を推す人が自分の人生にとっての意味を詳細に書いてくれている中で、
理由の半分くらいが今の逆質問の部分を見たいという希望が半分くらいだったと明かしています。

「この番組がなかったら今頃日本滅びてますよ、
ここでもってるじゃないか、そら恐ろしいよと本気で」と言い、
さらに著名ゲストの誰よりも、誰よりも上ですよと8人もの著名人を挙げて驚かれていましたが、
ニュースドットコムの熱心な視聴者の根底に流れる共通の熱い思いと疑問だと思います。

左翼は素朴で、正しいことを言えば社会は変わると

その後、お二人が本当に番組をやっていて良かったと語り合いつつ
神保さんが「メディアっていうのは直接誰かに影響しているかはわからないが、
消費行動や投票行動など何らかの形で反映し
そこからまた広がっていっているからキリスト教的に言えば「地の塩」みたいなもの。
どう回っていっているかは実はこっちにはわからない」とこの話題を締めていました。

さて、これはどうでしょうか。

深く学ばれ、先頭に立って行動されてきた神保哲生氏がおっしゃるからには
ジャーナリストの正しい在り方なのだと思います。

ただ、この四半世紀にわたって右派ジャーナリスト(と言って良いかわかりませんが)が
必死に頑張って来た結果を見ると、この正しさゆえの押し込まれ方を思わずにはいられません。

これは、宮台真司氏が『漂流するメディア政治 情報利権と新世紀の世界秩序』の中で、

左翼の方は素朴で、正しいことを言えば人は従うと思っている。

従わないんだよ。

日本は正しいことを言えば人が従うような、超越論的なものが力をもつ社会ではない。

政治家に対するロビイングもそれを前提にする必要がある。

この真摯に頑張っている方々のお行儀の良さと、
政党や労働運動を始めとする活動家の怠慢が
これほどの右派優勢を招いたのではないかと思います。

正しい事実を見つけ、発信するだけでは解決しない


松岡亮二氏と似た、次のようなことをFacebookに投稿されていたのは
ジャーナリストの小林美希さんでした。

保育の問題点などを取材すると研究者はデータを持ち、既知の事実なのに
何故改善されないのかと疑問を呈していました。

正しい事実を見つけ、発信するだけでは解決しません。

世論にまで高める活動か、ロビー活動などがあって初めて
具体的に政治による解決がなされるものではないでしょうか。

宮台真司氏の「運動・パワーにならないと」との発言にわが意を得た思いです。

社会が劣化した解は「右の頑張り 左の怠慢」 

私が経験したのは「労働運動」と「政党支援」だけですが、
40年を経て判って来たことを書いてみることにしました。

この2年ほどの間に次のようなことを経験、見聞きし、私なりの結論を得ていました。

① 2018年に坂内三夫さん(元日本医労連書記長、元全労連事務局長、議長)と
四半世紀ぶりにサシ飲みを2回して、心底がっかりしたこと。

② 日本共産党8中総(大会議案)を読み愕然としたこと。

③ 右の新たなスター登場の過程を目の当たりにしたこと。

それは「右の頑張り、左の怠慢」という結論でした。

詳しくは別記事に詳細を綴りたいと思います。

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