アニメやメカニックの凄さについては専門家の方々にお願いするとして…
一言だけ。
シン・を観た夜、Qをあらためて鑑賞したら二つの驚きがありました。
1つめは、当然ながら8年という歳月によるアニメとしての進化が明らかでした。
2つめは、庵野監督と同い年だけど、素人の私でもその進化が判ったことです。
Qを劇場で観たときはメカニックをはじめとしてその情報量の多さに圧倒され
早くBDでゆっくりと一時停止しながらみたいと思ったものです。
50代でも視る目が進化している自分が嬉しくなりました。
「鬼滅の刃」とかも観てるからかな。
そして、Qが1時間35分の短さ(スタジオジブリ製作による特撮短編映画『巨神兵東京に現わる 劇場版』と同時上映でしたね)に対してシンは2時間35分かけて納得させてくれます。
① 「全てが完璧だった」2021年3月8日11:10現在、まずこれしかいえね~
② 序破QのQにビックリしたのは起承転結の「転」だったと納得
③ 「終劇」した…のは確かだけれど、(反復記号)には意味があるような気がしていたら、
三石琴乃さんがそう語っていたけれど、
Qを観たくなって、序も破も…
ああ、無限ループ、術中にはまったようです。
④ 何回も鳥肌がたった。音楽の使い方は毎度のこととはいえ、やられた感何度も
⑤ オールキャスト出演のサービス精神満載 で、これが無理のない設定なところに脱帽
⑥ 四半世紀かけて庵野秀明氏は人生を描いていた ウオークマンはそういう装置だった
⑦ エヴァンゲリオンの世界観はさらに広がっていた でも、着地した
⑧ 父と息子、息子と母、夫婦の物語だった
ここに一番感動したし、庵野秀明夫妻の絆も画面に登場していたことを思い出すと…
⑨ 緩急自在で長尺を全く感じさせなかった
⑩ 昭和の佇まいがたっぷりで庵野氏同世代はたまらない
これからプログラム読んで、さらに感想を膨らませます。
注意事項:トイレは済ましてから
終劇後に出口へ向かおうとすると、多くの男性(観てたのがほぼそうだけど)の流れが違う。
振り返るとそれはトイレ方面だったのたが、納得がいったのは
「尿意」についての数々のツイートを目にしてから。
「全く今どきの若い男は」と劇中の台詞を思い出した。
対になる台詞も早く言いたい。
95年当時は目新しいくらい女性が重要ポジションだったけれど
さらに女性陣がバージョンアップしていました🌸
プログラムの出演者、前田、鶴巻両監督の言葉から
前田真宏監督の
「自分も年を取ると感情移入しやすいポイントが変わってくるから」
は良かったと思います。
観る側も25年経っているのだから。
「長年ついてきたファンの皆さんありがとう」という
新劇場版シリーズのキーワードの集大成が見事に達成されています。
もちろん、それだけでは終わらない
Qからのリアル、震災からコロナ禍という今の空気も吸収したメッセージは
ちゃんと受け取りました。
鶴巻和哉監督が
「この人がこんなにストーリーの根幹に関わってくるのか」
と語られていますが、そこが驚きでした。
林原めぐみさんの
「ユイさんの想い」や「初号機の見た目」林原さんだけに見えたシーン。
坂本真綾さんのいう
「どのキャラクターも愛すべき存在」にすrす終わり方ってスゴイし、
見終わった後味がスッキリ。
三石琴乃さんの
「ヴンダーの艦長としてミサトは~」を読んで初期を思い出すと…
出演者の中でプログラムの最後に掲載されているのが、立木文彦さんです。
そのインタビューの最終版はちょっと微笑んでしまうような内容で、
さらにラストでは確信を衝いた言葉もあります。
全てのインタビューを読み終えたあと、
あらためて庵野秀明総監督の偉大さと心意気が伝わり、
扉の「原作・脚本・総監督等 庵野秀明」の言葉を読み返しました。
どうぞ、四半世紀かけて作り上げられた
エヴァンゲリオンの世界を堪能してみてください。