社会保険労務士としての経験や
育児休業を取得した夫と協力しながら
一男一女を育てた体験から
ワークライフバランスを図るために必要なことなど
講演でお話ししてきたことをまとめ出版しました📚
内容の一部を日経DUAL転載しています。
以下に目次を掲載します🌸
ワーママもイクメンも疲れるけど機嫌よく楽しい家庭にするには
「はじめに」
人生100年時代の長いスパンで考えれば
機嫌良く様々なことにチャレンジしつつ満足な人生が送れます。
結婚しても女性が働き続けることは「感覚的には」当たり前の世の中です。
一方で「現実的には」六割強の女性が出産を機会に退職しています。
子育てをめぐる職場環境はそれこそ千差万別で
イクメンが次々と現れる職場もあれば
ワーキングマザーが未だに一人もいない職場もあります。
長い人生をその時々で最適化し、一人で全部を背負おうとしないようにしましょう。
「今しかできないこと」と「先を見通す視点」を忘れずに
計画的かつフレキシブルな生き方をしていれば
大きな不満や不安は感じずにすみます。
日々の不平や不機嫌の素も視点を変えることで解消できます。
そして、笑顔で機嫌よく生きることはアンチエイジング
免疫力を高め健康にも繋がります。
不機嫌なままアンチエイジングに精をだすよりも、機嫌よく楽しく生きて行きましょう。
夫にイライラ これさえなくなればという人には 第一章「夫が不機嫌の素」
① どうして仕事を辞めなければならないの…今や奇跡の上に成りたつ「専業主婦」
② 時間も心もすれ違っていることの不満と不安…セブンイレブンの夫が陥る帰宅恐怖症
③ 「手伝ってる」オーラ全開に不満爆発寸前…家事・育児の大変さを身をもって知らしめる
④ 夫の家事・育児の仕方には不満だらけ…主従関係をやめて、夫のやり方を認めましょう
⑤ 二人目を産むなんて無理!…夫が家事・育児をするほど二人目に積極的
⑥ 私の立場になってみて!…夫の育児休業取得はボウリングの一番ピン
⑦ 実母に頼っているけど、これでいいのだろうか…危険な大きな落とし穴は回避しよう
⑧ 親が倒れたらどうしよう…その時オタオタしないための準備は男性陣の身辺自立
⑨ 夫の実家が嫌い!…変えられないものは諦める、それも人生の陰翳
⑩ 100の褒め言葉と感謝を手紙に綴ってみると…
上司にイライラ 同僚にイライラという人には 第二章「職場が不機嫌の素」
① 私の人生ずっとこのままでいいの?…新人の三年、二五~三五歳の一〇年をどう過ごすか
② 子どもは欲しいけれど両立できるか不安…迷っていられる時間はそう長くない
③ いまさらの男尊女卑ってあり?…初めてぶつかる女としての壁
④ 少子化なのに世の中は子育てに優しくない?…子育てグッズ、家電、社会的インフラの進歩
⑤ ワーママはどうして肩身が狭いの…お互い様の心を根付かせるには
⑥ いつの時代の話?上司の古い考え…それは会社のためにならないと伝える
⑦ ダラダラ残業の多さに不満…そんなつもりはないというけれど
⑧ 仕事を取ったら何が残るのか不安…世界は豊かで楽しみがいっぱい
⑨ ギスギス、カリカリした職場の雰囲気に感染してしまう…働くことの視点を変えてみる
子育てと両立は不安 子育てにイライラ には第三章「子育てが不機嫌の素」
① 私でも母親になれるだろうか…虐待やいじめ問題への不安
② 預け先がなかったらどうしよう…なんとかなる!する!
③ 外で駄々をこねられるとカッコ悪い…子どもの発達段階に合わせた対処を学習
④ なかなか動かない子どもに怒り爆発…サッササッサやキビキビキビキビと掛け声を
⑤ よくある困ったちゃんの対処法
グチャグチャ食事もお勉強のうち
ビリビリ、ボロボロにするのは子どものお仕事…
ゲーム依存になりそうでハラハラ…一人でさせない、傍らで会話しながら
ごみがゾロゾロの子ども部屋…あら不思議、巣作りの年齢が
危ない遊びにハラハラ…命に関わる危険だけはキチッと教える
ナカナカ起きない子ども…今だけのスキンシップを楽しむ
⑥ お手伝いをさせることは難しい…「手伝い」ではなく、家庭学習の場と捉える
⑦ 子育ての責任を母親だけに押し付けないで!…子どもの思春期こそ夫婦が試される
⑧ 学力・進学は大丈夫なのか…勉強が苦になるか否かは低学年時期の親の見守り次第
⑨ お稽古ごとを続けさせるには…軌道に乗るまでは見守る
⑩ 小四プロブレムとPTAは働く母親の頭痛のタネ…と思わずにプラスに考えましょう
ワークライフバランスの理解と実践は希望ある社会への処方箋には第四章を
① 政府・各省庁の取り組み
② 地球にやさしいエコ、人にやさしい「ワラバラ」を提唱
③ 競争力強化に欠かせない
④ 優秀な人材採用・確保・育成に欠かせない
⑤ 少子化の解消
⑥ 「デフレの正体」の生産労働人口の減少を解消
⑦ 過労死・メンタルヘルス対策、健康増進、メタボ対策で医療費削減
⑧ 財政支出の減少に貢献
おわりに 自分の選択に自信をもって きっと頑張った過去は自信になるから
最後に励ましの言葉を書きました。
自分やまわりの人々を変えるなんて、自分にはそんな自信がないと思っていませんか。
過去の結果としての現在の自分や、未来の自分に自信があると言える人は少ないでしょう。
「自信がある」とはどういうことか違った角度から考え直してみませんか。
まず、誰かと比べるのは愚かなことです。キリがありませし、そこには心の醜くさも芽生えてしまうかもしれません。だからと言って自分で目標を設定すると、真面目な人ほど自分に厳しく、あるべき姿に縛られてかえって自信を持てないということにもなりかねません。
私は、過去や未来ではなく「行為の動機」に自信を持つことにしています。ある行動を起こそうとするときに、自分の価値観に照らして本心からだと言えるか否かが肝心なのではないでしょうか。行為の動機や理由に自信がもてれば、精一杯力を尽くすのみです。そうすれば、たとえ行為の結果に納得がいかなくてもその「過程」はきっとあなたに別の自信を与えてくれるでしょう。