伊藤紗莉さんと蓬莱竜太氏が出会った作品「首切り王子と愚かな女」とは

スタンディングオベーション映画ドラマ
この記事は約6分で読めます。

脚本家・蓬莱竜太氏の作品は井上ひさし氏原案の「木の上の軍隊」以来のファン。

伊藤紗莉さんとの出会いとなった「首切り王子と愚かな女」は
2021年12月11日にWOWOWで観て、録画を再見。

「国のためと自分のためと人の命」や家族についての深い内容は今こそオススメ。

交際を「なるほど~」と思う台詞も発見⁉。

4月23日(土)16時から再放送❣

蓬莱竜太氏は岸田國士戯曲賞受賞のスゴイ人

2009年『まほろば』で第53回岸田國士戯曲賞(演劇界の芥川賞ともいわれる賞)
再々演の2019年に観劇しましたが、男性の蓬莱竜太氏がなぜ描ける⁉と思うほどに
それぞれの年代、4世代にわたる女性の心情に添った作品でした。

2017年『母と惑星について、および自転する女たちの記録』で第20回鶴屋南北戯曲賞受賞
私の母とかけ離れた人物設定のためか、私にとっては唯一の?でした。

2019年『消えていくなら朝』で第6回ハヤカワ悲劇喜劇賞受賞。
「自伝的」とも称されていたと…深くて面白いかった~♥

伊藤紗莉さんが発する冒頭の独白で胸を掴れる

「首切り王子と愚かな」」は

スッと手をあげた伊藤紗莉さんの合図とともに音楽が流れ、独白が始まります。

落ちてきそうなこの空好きとかぜんぜん思えるし、
死んでいる動物たちを見て突然何も分からずに死ぬって悲惨、
イヤとか痛ましい気持ちになったりもするんだけど、
でもそういう気持ちが私の生きる理由には全くならないってことだけははっきりしていて

とても、ふと、なんとなく、それぞれに自分ごととして共感する方が多いのではないでしょうか。

一転、王子たちによる首切りの処刑場という非現実が現れます。

主人公の女性が生きていたくない理由は姉との関係にあるらしい
と想像させる台詞を涙ながらに語る伊藤沙莉さん。

ここまでおよそ5分のプロローグで惹きこまれます。

蓬莱竜太作品の特長は家族と社会へのまなざし

母の愚かさや兄弟、姉妹など家族関係から物語が始まることが多い蓬莱作品。

でも、小難しかったり重苦しいことはなく、ちゃんと可笑しみや笑いを兼ね備えています。

そして大切な社会性。

この作品では民を守る難しさの話しをする『永久女王』たちに、
「え、何で守られるって話に?」
「税金は高いし、上がるし、王様が外地に戦争を仕掛けたおかげで貿易出来ないし」と、
民である伊藤沙里さんの告発にはいつも以上に納得です。

開幕10分で蓬莱ワールド炸裂の台詞たち

「理想のためには理想じゃない道を通ることもある」

「こういう時にお前と無性に話したくなるな。
お前の何も考えていないように笑う顔。
なんでもないことだと思わせてくれる屈託のない声」

これって紗莉さんのことのように思えてしまいました。


「すぐ怒って、全部自分の思い通りに行ったらゲームの意味ないから」

伊藤沙莉さんが醸しだすピュアな芯のようなものが、蓬莱作品にピッタリです。

ハムレットの「To be, or not to be: that is the question」を想いださせる、
生と死、あるとない、生きる意味の深淵にも触れます。

2幕目の始まりは一幕めを反転したような描写や台詞回しから

意外な展開でますます夢中になり

立場の入れ替わりによる「わかっている」ことの面白さから

忖度が発生する原理までが、たたみかけるように語られます。

「国のためと自分のためと人の命」

今日的であり、演劇発祥の頃よりの普遍的テーマです。

世界を見るべきもの、触れるべき人を感じることを託されて生き始める主人公の
「ハイヤー!」のかけ声は伊藤沙莉さんの声にふさわしい、決意とまっすぐさが。

ストレートプレイながら、今作では
井上芳雄氏の美声が存分に活かされています。

客席からはスタンディングオベーション❣

2021年4月23日土曜日16時から再放送❣

井上芳雄、伊藤沙莉出演のダークファンタジー。
透明感のある井上の歌声とあまりに切ない物語に号泣する観客続出!
生きることについて問い掛ける、まさに今見るべき新作。

自分勝手で傍若無人の“首切り王子”と、彼と運命的に出会う“愚かな女”をめぐるダークファンタジー。
作・演出は、演劇界にとどまらず、映画の脚本や配信ムービーで初監督と、
表現の幅を広げている蓬莱竜太。

主演はミュージカル界のプリンス井上芳雄。
残忍さと無邪気さ、そして深い孤独を内に秘める王子の人物像卓越した演技力で魅せ、
透明感のある歌声で観客の心をわしづかみにした。

共演は、テレビ、映画で高い評価を得ている伊藤沙莉。
そのエネルギッシュな熱演は観客の心をつかんで離さない。

圧倒的な存在感でその魅力を放つ若村麻由美をはじめ、
高橋努、入山法子、太田緑ロランス、石田佳央、和田琢磨ら人気と実力を兼ね備えた多彩な顔触れが集結。

俳優の“オフ”が“オン”になる姿も観られる舞台セットは、

「現実」と「寓話(ぐうわ)」の世界の境界線を楽しめる演劇の醍醐味が存分に味わえる。

ブラックで、しかし人間の真実に迫る“現代の寓話(ぐうわ)”に注目だ。

WOWOWより引用
wowow

蓬莱竜太作品は鑑賞12作品中11作品で超感動

パンフレットや脚本集を探しだして全部の感想を記事にしたいけれど、とりあえず…

モダンスイマーズ 句読点三部作2018年

モダンスイマーズ - NEXTSTAGE -

死ンデ、イル。(初演2013年ザ・スズナリ)

悲しみよ、消えないでくれ(2015年初演東京芸術劇場 シアターイースト)

嗚呼いま、だから愛。(2016年初演東京芸術劇場 シアターイースト)

外部公演

木の上の軍隊 こまつ座&ホリプロ公演(2013年4月、シアターコクーン) – 作

漂泊(2015年3月、オフィスコットーネプロデュース、吉祥寺シアター) – 作

正しい教室(2015年3月 – 4月、) – 作・演出

母と惑星について、および自転する女たちの記録(2016年7月PARCO劇場、作

消えていくなら朝(2018年7月新国立劇場ー作)https://youtu.be/fA1uOJn1Juc

まほろば(2019年4月 東京芸術劇場 シアターイースト)

ビューティフルワールド(2019年6月)

モダンスイマーズ - NEXTSTAGE ビューティフルワールド 2019

渦が森団地の眠れない子たち 2019年(https://horipro-stage.jp/stage/uzugamori2019/

現代を鋭く切り取りながら、そのユーモラスな台詞回しと巧みなストーリー展開で
観るものを魅了、2018 年に発表した「消えていくなら朝」で
第 6 回ハヤカワ悲劇喜劇賞を受賞し、演劇界からの注目を集める
劇作家・ 演出家の蓬莱竜太が作・演出を務め、
藤原竜也と鈴木亮平の同級生コンビによる W主演、
しかも小学生を演じるということで話題となった舞台
『渦が森団地の眠れない子たち』。

藤原竜也と鈴木亮平による火花散る芝居合戦、
そして蓬莱竜太による、ただ楽しい日常だけではない、
世界の縮図ともいえる子供たちの視点から見た世界が
圧倒的なリアリティで 描かれる”団地大河ドラマ”ともいうべき
見応えのある群像劇が繰り広げ られる。

DVD紹介より

首切り王子と愚かな女(2021年6月15日 – 7月17日、PARCO劇場)

wowow
タイトルとURLをコピーしました