「女性軽視発言」からジェンダーギャップやフェミニズムを考える④

ワークライフバランス
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政治家のおじさんがあれだけ言われても会食を止めない訳がここにある

浜田 政治家のおじさんがあれだけ言われても会食を止めないのは
ホモソーシャル社会の中でそれが当たり前で、
それをおかしいという人がいない。

女性の政治家が多ければ当然夜の会食で物事が決まる文化がなくなる。

ホモソーシャル社会のリスクの典型だ。

寺田 今の国会の大半は子育ても介護も全部奥さんにやってもらって
自由に自分の時間を使える人たちが集まって議論して
社会のすべての設計を決めるという時点でいびつになっている。

多様な人間が入って来て社会の写し鏡として
社会の価値観の集合体のようになって初めて様々な事が起きたときに
柔軟にものごとを変えていく発想が出来る。

クオータ制など諸外国には様々な方法あるが、
既得権益をもっている現職議員に女性の新人を割り当てると言われても
「比例復活の枠が全部女性にもっていかれるのはなんなんだ」
と静かに強く男性側から反対が。

政界も企業も、男性側が自分の席を空ける、既得権益を手放すことだから困難

豊田 国会がクオータ制を取らないのは総論賛成の各論反対みたいな、本音と建て前の世界だから。

何故日本の政治の世界がこんなに遅れているかと言えば、
世襲で祖父の時代から大事にされてきて、
家事育児など一切やったことがありませんと言う人たちは価値観変わらない。

女性が入ってきても「女の子」は
世間受けに置いといてもいいけれど余計なことはしないでね、

わきまえていてね、という人たちがマジョリティを占めているから
民間企業の比較で言えば絶対的に遅れている。

立法府が異世界、そこで法律を決める、
役所も作るが理念的に通さないと思うものは出てこないので、
国会の理念が大きく変わらな限り日本の法システムは変わらない。

外国にも名家の出はあるが、21人の閣僚の中で12人が世襲だ。

選挙に勝っていくにはものすごいアドバンテージなので悪いことばかりではない、
価値もあるが、大きな大企業では通用しないのに、
政治の世界ではまかり通っている。男女平等以前の話し。

寺田:世襲だと価値観が変わらないので、
つまるところ同質の人間が集っている。

森氏の発言も自民党の部会や派閥ではクスクスと受けた話しを
思いっきり国際的な場で言ったことで初めておかしいよと、
近い周りにはいなかったけれど公開されたことで言われた。

立憲民主党も結党大会の大事な場面の記念撮影では
代表の周りにだれもかが女性を立たせようとした。

番記者懇談会でもそう。

大きな政治的なアクシデントだったなあと。

二階氏が反省して党の大事な会議に来るけどしゃべっちゃだめよと、
今の理解度を表している。

浜田 総論賛成、各論反対は企業でも同じ。

結局席を空ける問題。

男性側が自分の席を空ける、既得権益を手放す、管理職が減ること。

なぜ海外ができているかというと、ルールがあるから。自発的には手放さない。

すいませんよりありがとう、謝罪から感謝へ

豊田 ここで世代が変わらないと変わらない、このままでは変わらないという恐ろしいことに。

大室:女性の職場、例えばナースステーションでは
一日休むと菓子折りもって「ご迷惑をおかけしてすいません」と置いておく文化がある。

女性のほうが過剰に謝る、
育休も当然の権利なのに、普通に短時間勤務で帰ると、
あいつ感じ悪いということになり「すいません、すいません」と言うと
自分の自己肯定感が下がり、しかもカルチャーになってしまう。

過剰な謝罪はよくない。社会的スティグマを強化する。

すいませんよりありがとう、謝罪から感謝へ

謝罪禁止にしないと、罪悪感消えないから。

上の世代が働き方を若い世代にあわせるしかない、ズレていることに謙虚に

寺田 国会自体が変わらないと、ということだが、
自分たちがズレてることを謙虚に、
ズレているかもしれないという心構えを持ったうえで、
何かあったときにしっかり注意して、
しっかりそれを咀嚼して自分に取り入れて、
すこーしずつかもしれないが、自分たちの考えを変えていく。

自民党の若手(40代)は変わっている。

豊田 若手は変わっています。世代の差がすごくある。

古坂 国会議員は若手しかテレビの議論番組に登場せず、
みんないい話しをしている。

そして、持ち帰りますといって何も変わらない。

芸能界も近いところがあり、
47歳の自分が一番若手だったりして「自民党か」というと受ける。

「勇退」という言葉がない、後輩の指導に当たるとか。

浜田 責任が重くなるから管理職になりたくないという女性が多いが、
ポジションが人を育てる、企業からのアプローチが必要。

ロールモデルがない、あるいはああいうふうにはなりたくないというのは、
私たち世代が働き方を若い世代にあわせるしかない。

あんな風に働かなくても実は会社も国も組織も回っていた

豊田 あんな風に働かなくても実は会社も国も組織も回っていたのですよ。

五時にかえろうと思うのと、朝の五時に帰ろうと思うのでは違う。

ジュネーブから帰って10のウチ4は
やらなくてもいい仕事だと本当に思った。

価値観というのは当たり前と思っていたことが
実はそうではないと気づくことがとても大事

浜田 過剰適応はいらない。

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