「人生100年時代は前後半2つのワークライフバランスを」親や子の価値観を知る世代間相互理解講座
【彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠】寛容と不寛容の本
著者の樋田毅氏が革マル派の暴力や大学当局と「一般学生」として立ち向かった当時のルポと、かつての仲間や敵だった人々に半世紀後に会った記録です。それは不寛容=暴力と寛容=非暴力のたたかいでした。携帯電話もSNSもなかった時代の、一年余にわたる著者の活動の大きさ、広がりに驚きます。今の左派が非暴力=不寛容な理由が少しわかるような。
「こんなはずじゃなかった」人生、会社、学校にいる人にオススメの本
誰でも、別の人生や会社・学校を選んでいたらという時がありますが、朝井リョウ氏著「どうしても生きている」を読んだら少し気持ちが変わると思いました。立場が異なる主人公による6編は著者が33歳とは信じられない人生の深みがあり、ラストは誰の人生にも陽が差すと思えます。自分の人生にあらためて感謝し、発してきた浅はかな言葉を反省しました。
「シン・ウルトラマン」ジェンダー視点から考察する残念な箇所と原因
樋口監督は「対立ではなく、相互理解や融和といった良き未来への可能性」をオリジナル脚本の金城哲夫さんや円谷監督の精神の根っこを大切にされたようです。であるならば、外星人より先に、目の前にいる異性などへの目配りの無さが残念でなりません。同時に、特撮ファンとフェミニストの生産的でない争いに監督は悲しんでいるのではないでしょうか。
SNSのなりすましが仕掛ける「おれではない炎上」(ネタバレ無し)
「SNSの炎上」と「なりすまし」が仕掛けのミステリーには興味津々。しかも、浅倉秋成氏の作品とくれば。本屋大賞にノミネートされた前作「6人の嘘つきな大学生」を一気読み、伏線やミスリードでやられた感満載、しかも心温まる物語に魅了されたので迷わず購入。日本語としてやや馴染まないタイトルも読めば納得の、これしかないタイトルです。
「シン・ウルトラマン」庵野秀明氏の手記(12,000字)を読んだ感想
「庵野秀明氏の手記12,000文字」が読みたくて「デザインワークス」も購入しました。企画・脚本から様々に関わっている総監修の庵野氏の考えを読むことによって、より納得感を得ることができました。プロットの段階で「彼らも害虫と判断した種は、一方的に虐殺、殲滅している。私からみれば、同じ事案に過ぎない」という台詞があることに感動します。
「シン・ウルトラマン」プログラムを熟読した感想(ネタバレ無し)
プログラムは900円なのに、読み応え、見応え充分で読み切るのに半日もかかり、再度観たくなる内容です。
新しいCMや冒頭部分の48時間期限の配信、米津玄師氏の「M八七」MV特別映像など、宣伝活動が続き、少しずつネタバレがされています。興味を引くための僅かなネタバレでも、観たくなかったという意見も散見されるので極力、無しで書きました。
プロフィール
今、目指している「ブログを人生の母艦にしよう」とはどういうことか。
経歴と人生いろいろ
モットーは「知識がご馳走」
シン・ウルトラマン 初代ウルトラ世代の感想 感動ありネタバレなし
ウルトラマン、空想特撮ファンは冒頭から画面に釘付け。113分間の見事な展開、構成。オマージュの範囲をはるかに超えた庵野ワールドの全面展開。息子と平成三部作で帰って来て、空想科学読本を揃え、子どもたちとともにエヴァの世界にどっぷりはまった四半世紀。シン・ゴジラは何度観ても面白い。その上をいくスケールと懐かしさをたっぷり楽しめる。
蓬莱竜太作・演出「正しい教室」はコレポリの流行りを先取りしていた
同窓会を舞台に複雑に絡まるに人間関係、次々と暴かれていく過去の事実…「正しい」のは誰か、何が「正しい」のか、今、過去の清算が始まる…!かつて皆の「先生」だった男「寺井」、かつて「委員長」で今は良い先生の「菊池」、かつての「マドンナ」「番長」「がり勉」「のけ者」「恋する女子」が集まりサスペンス劇場と化す。コレポリが流行る前に作った蓬莱竜太はスゴイ。
脚本家蓬莱竜太氏との出会い「木の上の軍隊」と「漂泊」の感想
蓬莱竜太氏の作品に出会ったのは井上ひさし氏原案の「木の上の軍隊」という舞台でした。亡き大御所井上氏想いを継いで「戦後三部作」のラストを書くという大役を演出家栗山民也氏の推薦で担った作家として注目しました。数年後に新聞の劇評欄をきっかけに「漂泊」を観たら、厳しい評価とは全く違う感想を持ちました。以来、大ファンになりました。