部下の価値観を大切に 子ども夫婦の家族観の尊重を
ワークライフバランスや働き方についての関心は高まりつつも
そうでない方もまだ多くおり、子育て世代の悩みの種になっています。
職場ではバブル世代が過去の働き方を美化し
家族では姑、舅世代からすれば「イクメン」なんて!
とか「ワンオペ育児」当たり前!という本音も…。
6歳になる孫をもつ立派な姑世代でありながら
娘の夫も1カ月の育児休業を取得し奮闘している立場から
同世代の古い考えを変えるような話しを面白く、楽しくいたします。
2013年に出版した「脱・不機嫌な女」では
後から続く働き続けたい女性を応援すべく
ワークライフバランスについて
子育て世代や企業・労働組合向けに行った講演をまとめました。
娘が結婚し孫は早6歳、息子も結婚し
まさに自分自身が姑世代になった今
「脱・不機嫌な姑」という新たなコンテンツを下記のように作成しました。
母・父・娘・息子の間でもそれぞれ違う思いの4パターンに
姑・舅という義理の関係を具体的なあるあるから出発し
時代の変化をご理解いただけるよう
子ども世代夫婦とのご機嫌な関係になれるようなお話しをします。
主催者様のご意向、参加者に合わせて
下記を2時間から10時間の範囲で
硬軟もご希望に添ってカスタマイズいたします。
脱・不機嫌な姑 ~家族・仕事観の変化を学ぶ~
はじめに
姑とは、夫はイクメンになって欲しかった
でも息子はマザコンでいて欲しいというやっかいな存在?
TBSドラマ「渡る世間は鬼ばかり」は
放映開始の1990年10月に嫁であった五月(泉ピン子)が
ここ数年のスペシャルドラマでは不機嫌な姑になっています。
2017年のSPドラマでは家出した嫁が夫(えなりかずき)に
「手伝ってくれなくても育児のタイヘンささえ判ってもらえればそれでいい」
と言う台詞がありました。しかし、
現実の嫁はこのような「可愛い」段階ではもはやありません。
90代のプロデューサーと脚本家の作品は
現実よりもひと世代遅れていますが
姑世代の本音なのが、高視聴率をキープしています。
生涯未婚率が増加(男性:23.4%、女性:14.1%)している中
「姑」は幸せな立場という前提を忘れないようにしましょう
不妊カップルは六組に一組、
卵子の老化、精子の減少・不活動・奇形と
原因は男女半々であることをご存知でしょうか
LGBTの割合(13人に1人)
3組に1組が離婚する中
社会・家族観は多様化しています。
母・父・息子・娘の関係性による思いの違い
① 父から息子
自分の二の舞は避けたい…団塊世代以前は企業戦士として、高学歴をつけてやりたいと
今は、会社・組織の無常さ、子育て出来なかった社畜の後悔、先行き不安
② 父から娘
未婚・既婚関わらず将来への心配
学歴や手に職をつけて男に頼らずとも生きていけるように願う
③ 母から娘
自分の二の舞は避けたい…学びを活かした経済的自立
夫の転勤で仕事を辞めざるを得ないことの無念などが胸に
働き続けることを応援→頑張りすぎて娘家族が崩壊、実親子ゆえの難しさ
④ 母から息子
おむつを替えさせるために育てたわけではない
「虫が付くのは嫌」とあらゆる高望み
以上は実の親子間の感情ですが、義理の関係だと変化する本音とは…
「姑」は幸せな立場という前提を忘れずに
・「なんちゃってイクメン」は微笑ましいけれど、どこまで平等に?
例えば、2018年11月5日NHKの朝の情報番組
「あさイチ」の特集「謝罪の極意」で
義母に謝る理由が
<夫に育児を手伝って貰っていた時に姑が嫌な顔をしていた>
ことを謝罪の理由にしていたのは、いかがなものでしょうか。
・ワンオペ育児は当たり前だった、子育てはしやすくなっているのに
ベビーカー、紙おむつ、販売されている離乳食のバリエーションからの
中食無しで子育てした姑世代にとって
便利グッズの山は驚きの連続なのです。
(ベビーカー視線が厳しいのは、列車内でのベビーカー解禁は1999年
バスはそのずっとあとと知っているだけでも子育て世代の気持ち違うかな)
乾燥機、食器洗い洗浄機、お掃除ロボットにネット注文・宅配の充実
子育ての進歩、違い(ベビーオイル使用
キスもダメといいながら話しかけや遊び方は知らない)
・姑のジレンマ … 高齢化により、嫁と姑の立場を同時進行しているとさらに不公平感
時代の変化と反省(ワークライフバランス・女性活躍・働き方改革とは)
職場ではバブル世代が過去の働き方を美化し
保活に追われ、姑・舅世代からは「イクメン」なんて!や
「ワンオペ育児」当たり前!という視線の中で、
若い子育て世代は疲弊しているのが実態です。
・賢い妻ほどキャリア志向、そして夫にもそれを望むジレンマ
・一方で生活面では嫁も息子と同じように幼い
耐性のない大人に育ったのは何故?誰が何がそうしたのか自省しましょう
・「おでんをひっくり返す」?親子関係の変化、 婚前旅行・同棲は死語
・高学歴は何のため?大学・院卒・留学して英語塾で子ども相手
・朝日新聞の育休取得男性記者が「家事・育児が我がことに」から想像力鍛えていい記者に
女性への理解から、弱者目線、ベビーカーと車椅子、お年寄りなどへの視点を獲得
・企業社会は大変化を遂げている
… 仕事しかできない男性よりも、臨機応変でマルチタスク可能な評価される人財
主人公は夫婦(対策と知恵)
・姑最大の仕事は息子に家事育児のタイヘンさを伝えること、それだけでいい
・息子を持つ母も、自分自身が専業主婦かワーママかの違い、義両親同士も考え方は違う
・「孫が可哀相」と思うのはなぜか、自分の子育てを肯定したいだけ
・孫に甘いのでは無い、酸いも甘いも経験し、たいしたことでは無いと思うけれど…
・孫育てではなく、我が子を親に育てる過程
Eテレ「すくすく子育て」大日向氏は祖父母に厳しく、パパママには優しい
・内孫と外孫意識の変化
・娘の仕事を応援するために孫育てを請け負い、婿殿の居場所を奪ってはいけない
社会の進歩と自分の人生
・技術の進歩(AOの進歩の経験)は価値観・生活の変化に留まらず生き方の変化を求める
・人生100年時代の生き方(リンダ・グラトン氏「ライフ・シフト~100年時代の人生戦略」)
① 医療の進歩(テクノロジー、ビッグデータ)
・健康寿命が延びる
・2007年生まれの半数100歳に
・25歳になると眠る幹細胞の活性化が可能に → 120歳まで生存可能
② マルチステージの人生
・80代まで働く必要?
・仕事は与えられるものではなく、起業が当たり前に
・そのために必要な無形資産
1.生産性資産…仕事上のスキル・知識
2.活力資産…健康・友人・愛など幸福感を増すもの
3.変身資産…人生のステージの変化に対応する
・必要なのは自分自身を知ること、多様な人間関係を持つ
③ 社会の変化
生産年齢人口 7700万人(2015年)が5000万人(2050年)
100歳以上 11000人(2000年)7万人突破(2019年)60万~70万人(2050年)
社会保障費 110兆円(2014年)から150兆円(2025年)に
貧富の格差 長寿期(?)2050問題
おわりに
・50~70代になると男性は「終わった感」女性は「これから感」
・イク爺は過去(会社人間の悲哀・子の成長を見てこなかった)の反省から変身しやすい
・「死後離婚」と話題の婚姻関係終了届出の増加、
夫は寂しいが多数だが、夫の親の介護する?夫を改造しないと定年が恐ろしい
・今の姑世代の夫はモーレツ社員、イク爺の良しあし
和泉節子や曽野綾子の本音が求められる現状
・同窓会で待っていた友人は夫・子どもの有無を超えて