大豆田とわ子と三人の元夫 最終回 最高のドラマだと思った理由

映画ドラマ
この記事は約6分で読めます。

誰のどんな状況も生きていってよし‼と思えます。

たーくさんの笑いとともに、男性優位の事象やLGBTへの偏見なども
軽やかに乗り越えてみせてくれました。

声高でなく たった一言に 様々なことを考えるきっかけに満ちたドラマでした。

あのシーンのあのセリフ、あの描写は今の世の中のこんな現状が絡んでいるのではないか。

坂元裕二氏が撒いた「気づきの種」を笑いのツボとともに拾い上げてみました。

笑いのツボがオープニングだけでこんなにも満載

午前4時52分に寝ているとわ子へシンシン(シーズン3)が出張先ハワイから電話

先週はシーズン2(この元夫のシーズン呼びもツボです)が広島出張との対ですね🍀

いつものシンシン節ですが、明け方の寝ているとわ子には
いつも以上に面倒くさくてもスルーの仕方に二人の関係性、彼女の優しさが。

それにしても「たいして気温かわらないのにその着替えいる?」も笑える正論。

第一話の結婚詐欺師「船長」が再登場し、それ自体がフリだと
4分後に気づかされるとわ子の無邪気なポーズ❣
逆側から見て気づくベテラン社員(近藤芳正さんのいい味出てるキャスティング)が
さりげなくナイスフォロー。

八作さん(シーズン1で娘である唱の父)のお店に初恋の相手登場も
シーズン1、2,3の特徴がくっきり表れクスクス笑い。

古い手紙を見つけさせるのも「Wi-Fi繋がってない」との、まさに昨年からの自宅あるあるが秀逸。

小3時の書初め発見に娘からの「予見されてるじゃん」に
「迷ってきたようで一本道だったんだね」も年を重ねると思い当たるんです。

母の恋文を見つけてここで毎度お馴染み伊藤彩里の
「~する大豆田とわ子の今週の~」ナレーションととわ子カメラ目線のタイトルコール

ジェンダーギャップを娘の進路や未来として描く巧みさ

「西園寺君のほうが医大に入りやすいでしょ、出世だってしやすいでしょ」

「それは間違ったことだよ」

「知ってるけど、それが私たちの現実じゃん」

という母娘の早口なやり取りの中に
医師の入り口の受験から始まることが明らかになった不正入試問題が。

「こっちはそういう現実を生きるわけだから」は重たいなー。

娘の言葉にジェンダーギャップに無関心なことの罪深さに気づくお父さんがいたら嬉しいけれど。

「いい奥さんになる練習」とか医学部目指す男子高校生なら言うかも…
に「落ちてしまえ!」と怒るとわ子にそうだ、そうだと👏
が、「私が徐々に教育していけば済む話し」の娘の返しも女子高生らしいかも。

からの謝る練習で、佐藤さんが経験値の深さ発揮してて笑える場面にもっていき
二度目の「落ちてしまえ」が面白い。

次の父親との場面では娘としてのとわ子の顔になっていて
松たか子さんの演技力ありきのこのドラマだとシーンごとに感じます。

LGBTなどの言葉を一言も使わずに人生や歴史を語らせて心に沁みる


母に会いに行く過程の描写は先を知っている再見時には「ため」であることが理解できました。

「恋人だったの?」
「そうか、素直にそう言えるって素敵だね、ありがとう。
私たちのころにはイメージなかったし」

などの自然な会話でLGBTの歴史が示されています。
差別解消法に反対している人々の側にもいる「誰か」に思いを馳せて欲しいと思います。


自分に向けられているとわ子の子ども目線に気づいて語る
マーさんの理解と優しさととわ子の涙に泣けました。

誰だって心に穴をもって産まれて来てさ、それを埋めるためにジタバタして生きてるんだもの。
愛を守りたい、恋に溺れたい、一人の中にいくつもあってどれも嘘じゃない。」
「あたしを選ばなくて良かったんだよ」
との優しい笑顔に救われる大豆田とわ子。

風吹ジュンさんの素晴らしい演技にお名前がTwitterのトレンド入りも納得。

マーさんととわ子が仲良くする姿を眺めたあとに
「私やっぱり医者になる、医者めざして勉強する、以上」
に涙が溢れたのは私が娘に見せられなかったなんらかの「背中」だからかもしれません。
「背中を見せる」とか好きじゃないんですけれど。


父との会話からとわ子の人物像がよりはっきりし
父の「自転車をちょうど教える時期」との言葉が具体的で後悔の深さ長さが偲ばれます。

「転んでも一人でおきる子」
「私ちゃんといろんな人におこしてもらってきたよ」と
会話しながら「網戸を直す」父で
「自立」なんて手垢のついた言葉でなく人生を語る坂本裕二脚本。

ヘリコプターに見立てるペンの下に置いてあった「数学トレーニングノート」は
四番目になり損ねた小鳥遊さんとの関係の置き土産感をさりげなく。

どれだけ笑って考えしみじみさせられたか…ラストは笑いっぱなしからの涙


シンシン登場で、主人公と同じタイミングで同じように笑える演出って上手。

ここから怒涛の笑いの嵐。

見栄を張るとわ子やシンシンが作った「朝」ごはんが
エッグベネディクトでとわ子のてにあるのはブルーハワイでした。

こちらブラジルでーす、こちらアルゼンチンでーす、チリです、も
地球の真裏で寄り添ってる感もなんか可笑しくて。

英字新聞や心のピンと伏線回収が続いて、
意味なく並べられたワインのコルクが3本。

3本に元夫だ!と思っていたら
「みんな楽しかった思い出でしょ。どれも君が愛に囲まれて生きてる証拠なんだよ」

「例えばさ、お風呂のお湯がやがて水になって川に流れて、川は海に流れ込ん」で
朝ドラ「お帰りモネ」視聴者は雲と思い浮かべなかったかなぁ。
そうしたらなんと⁉

さらに、女として夢みたいなシチュエーションから
とわ子の寝顔に「まあ…こういう感じずっと続くわけじゃないでしょうし…」
「そうだよね、そのうちね」
「そうだろうね」大きなため息が聞こえて
気づいたとわ子の「何話してたの?」に
両脇を見ながら微笑み返す佐藤さんの大人っぽさがステキでした。

笑っててくれたら、あとはもう何でもいい。それだけでいい。

眼鏡が書いてある3本のコルクを見て
「私の好きはその人が笑っててくれること」
と3人に振り向きながら
「笑っててくれたら、あとはもう何でもいい。それだけでいい。そういう感じ」

私は拙著の中で、息子の卒業謝恩会で6年間の学校生活のスライドのBGM
平原綾香さんの「おひさま」に母親250人が号泣した様を書きました。

♪「あなたはわたしの奇跡 あなたは私の希望

お願いどこかで 笑ってて

それだけでいい それだけがいいのよ」

坂本裕二さんもきっとお好きなのだと思います♥

翌朝の網戸を直せるようになった
上空からの夜景より自分ちから見える景色が好き
歩いているといろんな人たちに邪魔されたり優しくされたりして
(ちょっと今からアカデミー賞もらいに行く感じも松たか子ならでは)
歩いていくとわ子に何故か、なんだか涙が溢れた。

みんな少し前に進んでる。

感嘆詞等のボキャ貧に困るほどの「❣」だらけでした。

ありがとう🌸「大豆田とわ子と三人の元夫」🍀

タイトルとURLをコピーしました