親や子など違う世代の価値観を知ることのたいせつさ
概要
家族のあり方、職場環境など刻々と変化していることは毎年の「男女共同参画白書」で明らかです。
でも、自分の周りの家族も職場も地域は変わっていないことに諦めにも似た気持ちの方々もまだまだたくさんいるようです。
朝ドラ「寅の翼」の時代から100年経ってもかわらない現実があさイチに寄せられています。
地方創生を掲げても、若い女性の流出が続く政策と現実のギャップも明らかになりました。
本講座では、人生前半と後半の2つのワークライフバランスをテーマにしながら、世代間で価値観が違うという問題解決策について考えます。本音を乗り越え、違う世代の実態を知ることで互いの理解を深めることは、家族・職場・地域にとってたいせつです。
現実や本音を知る〇×カードの効用
あるべき姿をいくら示しても、なかなか理解や変化には繋がりません。
本音を理解した上で、損をしている現実に気づき、アップデートをうながしましょう。
例えば次のような問いかけから始めます。
① 地方(地域)創生と男女共同参画は関係があると思うか…〇×
② ワークライフバランス(仕事と生活の調和)という言葉を知っているか…〇×
③ 働き方改革(長時間労働の見直し)に賛成か…〇×
④ 男の育児休業を必要だと思うか…〇×
⑤ 世代間の理解と協働は可能か…〇×
【前半】仕事と「生活」の調和を図る→子育て、自分育ての上り坂
- 「生活」の中味は子育てと自分育て二本立てで
- 家族、趣味、地域活動、自己啓発、ボランティアと多岐にわたる
- 常に仕事と生活を50:50と考えるのではなく、長いスパンでバランスをとること
- 男の育休二世代三家族を経験してわかった時代の変化
夫、娘夫婦、息子夫婦では「男の育休」の意味が全く違った - 生成AI時代は雇用・職業の流動化が急速に進み学び直しが必須に
- 介護・保育から医療・運輸などの人手不足と家庭内人手不足を解決するには
【後半】仕事と「命(健康)」の調和を図る→限りある体力と収入の下り坂
- 50歳からの役職定年、定年、再雇用、年金生活と段階的に減る収入
- 理想は70歳まで働き、年金の繰り下げ支給(5年で42%確実に増加する投資はない)
- 目覚ましい医療の発展によりなかなか死ねない、だから健康寿命を延ばそう
- 65歳になって実感する体力、能力の低下(70歳まで働ける?)
- ギガワークを経験してみる
- インフレ、スタグフレーションによる資産の目減りを避ける堅実な運用の知識は必須
前半:仕事と「生活」の調和を図る
子育てや自分自身の成長に注力する前半生においては、仕事と「生活」のバランスをどのように取っていくかが重要です。
- 「生活」の中心は子育てと自己啓発
子育てや自分自身の成長に注力する時期は、「生活」の中心も子育てと自己啓発になります。家族との時間、趣味、地域活動、自己啓発、ボランティアなど、多様な活動を通して充実した生活を送ることが重要です。
- 仕事と生活のバランスは長いスパンで考える
仕事とプライベートのバランスは、常に50:50である必要はありません。ライフステージに合わせて、仕事に集中する時期とプライベートに重点を置く時期のメリハリをつけることが大切です。
- 男の育休:時代の変化と家族の成長
男性の育休取得が増えてるとはいえ、実態はまだまだで「取るだけ育休」など否定的な意見もあります。
夫、娘夫婦、息子夫婦の二世代三家族が育休を取得した経験から、時代の変化と夫婦仲良く子育てすることの重要さをお知らせします。
- 生成AI時代における学び直し
生成AI時代と呼ばれる現代社会においては、雇用形態や職業内容が急速に変化しています。そのため、常に新しい知識やスキルを学び続けることが重要です。
- 介護・保育・医療・運輸における人手不足と家庭内人手不足
介護・保育、医療、運輸などの分野では深刻な人手不足が問題となっています。また、核家族化や共働きの増加により、家庭内でも人手不足が顕著になっています。その解決策はテクノロジーしかありません。
後半:仕事と「命」の調和を図る
50歳を過ぎて収入が減少していく後半生においては、仕事と「命(健康)」のバランスをどのように取っていくかがさらに重要になります。
- 50歳以降の収入と生活設計
50歳以降は役職定年、60歳定年、再雇用や年金生活まで段階的に収入は減っていきます。
特に現役時代に高収入だと、年金生活に入ると生活費を三分の一にダウンサイジングする必要があります。所得代替率(現在は60%台、将来も50%維持予定)は平均所得に対してであって、自分の所得に対してではないのです。
- 理想のライフプラン:70歳まで働き、年金を繰り下げは現実的か
理想的なライフプランとしては、70歳まで働き、年金の繰り下げ支給を受けるという選択肢があります。年金の繰り下げ支給は、5年間繰り下げることで42%増額されるため、老後の生活資金を確保する有効な手段とはいえますが…
- 医療の発展と健康寿命の延伸
医療技術の発展により、平均寿命が延びていますが、健康寿命が十分に伸びていないという課題があります。自分の健康寿命を延ばすためには生活習慣の見直し、早期発見のための健康診断は欠かせません。
- 65歳の実感:体力・能力の低下
年々体力や能力の低下は感じますが、同年齢で話していると64歳の低下には一様に驚いていました。65歳の正式な高齢者になってみたら、働き方の見直し、工夫の必要性を実感しています。
- インフレ・スタグフレーション対策:堅実な投資
デフレから脱却したら、インフレやスタグフレーションの中で生活する大変さを日々感じられていると思います。資産価値の目減りを避けるために、堅実な運用を行うことが重要ですが、自分で学ばないと減らすことになります。
最初の小さな一歩で笑顔が広がる
家族(特に妻、息子のパートナー、娘)や職場の一番身近な人にちょっとだけ態度を変えてみましょう。ありがとうの一言や、呼び名を変えるなどほんの些細な一言に相手が喜ぶさまにきっと驚かれるでしょう。
なぜなら、長年待ち望み、諦めの心境にあったからです。
少しずつの変化、アップデート(更新)でみんなに笑顔を。