二人目の子どもを産むなんて無理!か積極的かは夫次第の現実

夫婦

夫の家事・育児に協力する時間が第二子をもうけるかどうかに大きく影響しています。

子どもがいる夫婦は、夫の休日の家事・育児時間が長くなるほど、
第2子以降の生まれる割合が高くなる傾向があります。

夫の帰りが早ければ子どもが育てやすく、出生率も高くなることは容易に想像がつきます。

ワンオペ育児による不安は、夫とともに育てること、保育園を利用することで解消できます。

データが明かす、夫の家事・育児時間が長いほど子どもが生まれている

夫が家事・育児に協力する時間が第二子をもうけるかどうかの選択に大きく影響していました。
厚生労働省の「第九回二一世紀成年横断調査」(二〇一二年三月)

子どもがいる夫婦は、夫の休日の家事・育児時間が長くなるほど、
第2子以降の生まれる割合が高くなる傾向があります。

夫婦について、「出生あり」は出生前調査時の
「出生なし」は第8回調査時の夫の休日の家事・育児時間別に、
この8年間の出生の状況をみています。

子ども1人の夫婦では「家事・育児時間なし」で23.7%、
「6時間以上」で85.5%に第2子が生まれています。

また、子どもがいる夫婦全体でみると、
「家事・育児時間なし」で9.9%、
「6時間以上」で67.4%に第2子以降が生まれており、
家事・育児時間が長いほど子どもが生まれている割合が高くなる傾向がわかります。

仕事を言い訳にするより、家事はストレス解消になるという境地へ

夫が家事をしない最大の理由は「仕事」です。

仕事で遅くなる、仕事で疲れている、仕事のストレスを解消したいなどを言い訳にするのです。

しかし、我が夫が言うとおり、やってみさえすれば
「家事は自己完結できるので、かえってストレス解消になる」ものです。

さらに、父親が積極的に子育てを行うことにより、
子どもは社会に適応する力が育ち、精神的にも健康で、
ストレスに上手く対応できる、情緒的に優れた、興味・関心の幅が広い子に育つなど、
多くのメリットがあるという研究も報告されています。

妻の育児不安を解消し、生活の満足度も高く、子どももよく育つ。

つまり父親の子育ては、家族にとってとても良いことなのです。

父親が自ら我が子を育てるという、
極めて人間的な営みを送っていける社会にするためにも、
イクメンという言葉が死語になるほど、社会に定着させることが大切です。

現在の社会は、母親のみの子育てでは対応できないほど複雑


そのためには、これまでの労働慣行や生き方を、
子育てや家族という視点から捉え直す必要があります。

「家族」を積極的にマネジメントして、
自分の手で作り上げ得ることを意識しなくてはならない時代になっているのです。

これらのことを考えるときに、これらの記事が一助になれればと思います。

現在の社会は、母親のみの子育てでは対応できないほど複雑になってしまいました。

大家族が地域に開かれていた時代は、
祖父母に伯父伯母、叔父叔母、甥や姪、従兄弟、たくさんの兄妹姉妹、
また近所の小父さん、おばさん、お姉さん、お兄さん、
年下の子どもたちのなかで自分自身が子育てをいつの間にか学んでいました。

現代の子育ては、初めて赤ちゃんという存在に接し、
子どもの日々の育ちを目の当たりにすることも初めてにもかかわらず、
側で気軽に支えてくれる存在はほとんどいません。

ITの急速な進歩は、SNSやビッグデータの活用など
親の世代とは違った社会風景の中で生きていきます。

物や情報がどんどん豊かになる一方で、
いつわが子がいじめやスクールカーストに悩み、
不登校、引きこもりになってしまわないかとの不安があります。

こうした時代の子育てにあって、
母親と共に父親たちが活躍することは、子どもの健全な育ちにとって不可欠です。

「女房の尻を下から支えて持ち上げている亭主」になろう、させよう♥

「子どもは褒めて育てる」とは有名な話しですが、
家事をする夫にするためにあなたが今すぐにできることは「夫を褒めること」です。

褒められた側の気持ちを夫の著書『育児も夫のカイショー』
(一九九五年刊 萌文社)から抜粋してみましょう。

朝の生ゴミ出しは僕の仕事となった。
翌週から「燃えないゴミ」出しも僕の仕事となった。
子供の朝のミルク当番、着替え当番と朝の仕事がこの調子で増えていった。
そしてやればやるほど感謝された。
今から考えれば不自然なほど大袈裟に喜ばれた。
僕はいい気になって喜ばれるままに家事に参加していった。
風呂洗い、買い物、夕食作り。
夕食などつくれば身の置き場がなくなるような賞賛と感謝のことばがふりそそがれた。

そういえば洗濯で大失敗をしたことがある。
妻が大切にしていたピンクのシルクのブラウスを、洗濯機に突っ込んで洗ったうえ、
電気乾燥機にかけて子供服サイズにしてしまったのだ。
帰宅した妻はあわれな姿となったブラウスを抱いて口元を引きつらせた。
いっぱく間をとってから「仕方がないわね。」と一言。
けっして僕をなじろうとはしなかった
慣れない家事を一生懸命こなしている僕に対する感謝の気持ちの大きさが、
このときの寛容さになって表れたのだろう。
でも最近になっても妻の口からひょんに
「あわれなピンクのブラウス」の話題が出てくることがあるのだ。
本当はよほど頭にきていたのだろう。
御免なさい。

炊事は自信があった。
自分でもジャガ芋の皮剥きの手つきや料理の段取りは、
包丁さばきの危うい妻よりは数段上だと思いながらつくっていた。
でも、今にして思えばこれが妻の作戦だったのだろう。
能ある鷹は爪を隠す。
僕は試合に勝って勝負に負けた

こうして僕は家事ができる夫になっていった。
これを世の人々は「女房の尻に敷かれている亭主」と称する。
男の都合優先に作られてきた価値尺度からみれば確かに僕のような男は異端者かもしれない。
でも僕は胸を張って自らをこう称する。
「女房の尻を下から支えて持ち上げている亭主」だと。

だって二人で家事を分担し協力しないと成り立たないのだから。
「男だ」「女だ」ではなくて、そのときできるほうがやるしかないのだから。
これが我が家の家庭内合理主義なのだ。

結婚=同期生の妻が褒める必要ないけれど「脳はほめられたがっている」

上記の記述は四半世紀前のものです。

先日、とても素敵なツイートに出会いました。

「家事も育児も夫とは言わば同期生なのに、どうして妻が夫をおだてなければならないのか
まるで新入社員を教えるように手取り足取り、機嫌を損ねないようになんて変だ‼」

本当にその通りだと思いました。

でも、まだ現実には手のかかる男性が多いようです。

うちの夫が特別おだてに乗りやすかったわけではありません。

その証左に、科学的な根拠を紹介しておきましょう。


リハビリには褒めることが有効だというデータがあります。

脳は褒められたがっているのです。

カリフォルニア工科大学の研究によると、
ある運動の結果褒められると、脳は報酬系が活性化し、
その運動をつかさどる部分にドーパミンという神経の成長を促す物質を送り込みます。

するとその部分の神経が発達し、結果として褒められた運動が上達したというのです。

もし「ある行動をとればいいことがあるぞ」ということに脳が気づくと、
脳は自分がそのことをより効率よく的確にやれるように自分を変えていくのだそうです。

脳はそういう柔らかさを持っているのです。

なお、褒めることによる効果を高めるポイントは、
「改善点を具体的に挙げて褒める」「すかさず褒める」の二点となっています。
(NHK特集「脳がよみがえる」より二〇一一年九月四日)

この特性に着目した褒めるための覆面調査会社というものが実在します。
飲食店に客として潜入し、後日その店の従業員を褒める報告書にして
フィードバックしたり、社内で部下や同僚の褒め方を指導したりすることが業務内容です。

この調査会社の社長は、病人を作るような会社が存在してはいけないとの志から
このユニークな会社を創業しました。

今では定着率の低さに悩む大小さまざまな会社から依頼があるそうです。

社員の意欲を高めるために報奨金やボーナスアップなど
経済的に報いることが難しくなった時代にあって、
褒めることで意欲を高め、さらに働く喜びのある会社をつくっていくことは、
とても素敵なことだと思います。

「ほめられることは生きる力になる」から妻も褒めよう

逆の例を見てみましょう。

私は、ひきこもりから自らの力を振り絞って脱出した高校生を褒めたことがありました。

彼の母親はしかし、
「褒められたことなんてないから戸惑ってるう」
と小馬鹿にしたように笑い、
祖父は決意も新たに入学した通信制高校の保証人になることさえ拒みました。

彼はやっと始めたばかりのアルバイトにも遅刻するようになり、
それも辞めると、再び引きこもってしまったのです。

くわしい事情まではわかりませんが、
なぜ、立ち直ろうとしている息子や孫を褒めそやし、
応援し、寄り添い、遅刻しないように支えてあげなかったのかと、残念でなりません。

乳幼児から大人まで褒められることは生きる力になるはずです。

特に自分づくりまっただなかの青少年にとっては大きな力になります。

ましてや、ひきこもりというつまづきから独力で立ち直ろうとしている青年です。

自覚はなくともどれだけ「褒め言葉」を欲していた(自覚はなくとも)ことでしょうか。


褒められたいのは妻だって同じです。

乳幼児を子育て中の主婦の方が褒め言葉に救われたと語っていました。

なんでも夫の仕事が忙しくなり、夫婦の時間がなくなったそうです。

交わすのは機械的な言葉だけという日々の中で、
彼女は「ほめ言葉のシャワー」という本に出会いました。

その中の「いつも一生懸命やってるよね」の言葉に涙が止まらず、
このような言葉を言われたい、言ってあげたいと切に思ったのだそうです。
(クローズアップ現代(NHK二〇一〇年二月)ほめる力より)


時間の余裕がないと、夫婦の会話は会話というより「事務連絡」になりがちです。

我が家では、喧嘩をするのは決まってお互いが忙しい時です。

だからちょっとすれ違いが多い日々が続いたときは、
「のんちゃん(夫のことです)が足りない」とSOSを出して、
意識的に時間を作るようにしています。

日常に流されずに、意識して、努力して会話の時間を持ち、
褒め合うことが大切なのではないでしょうか。

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