広い視野で人生100年時代を考えるにはワークライフバランスが必要

ワークライフバランス
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ふとしたときに仕事を取ったら何も残らない自分を不安に思いませんか。

仕事ができる人ほど、仕事とは与えられるものではなく、
自ら気づき、探し、生み出すものであることを知っています。

真剣に仕事に取り組めば、時間はいくらあっても足りないような気さえします。

一日の中で長い時間を費やし、達成感も成長ももたらしてくれる仕事に対して、
生涯定時退社で淡々と仕事をこなすことが豊かな人生をもたらすとは思えません。

長い職業人生の中では仕事を覚える時期、キャリアアップのため、
責任ある立場に就いた当初など、仕事に集中する期間も必要なことがあります。

でも「人生100年時代」「ライフシフト」が気になる方にワークライフバランスの本質を。

仕事も家族も不変ではありえず、絶えず変化していくからこその働き方

家族の状況も勘案しながら人生を長いスパンでとらえ、
その時々にふさわしい働き方を考えることが重要です。

こうした考えを、すでに人事制度に取り入れて成果を上げて企業があります。

IT企業のサイボウズでは、多くの会社が行うように
個人の成果を評価する人事制度「成果重視型制度」でしたが、
2007年から「年功重視型制度」も社員が選択できるようにしました。

社員の長い人生における育児や介護を始めとした様々なライフイベントを考えると
「成果重視型制度」だけでは働く環境に対する社員の満足度を高めるのは難しく、
採用での人員確保のための導入でした。

年功重視型制度」とは、勤務年数や日々の勤怠をもとに社員を評価する人事制度で、
基本的に個人の成果は査定しません。

「成果重視型制度」ほど、大幅に昇給しませんが、
勤怠よく真面目に勤務すれば、スムーズに安定して昇給することができます。

同様に、賞与についても「成果重視型制度」では会社の業績が関係する一方、
「年功重視型制度」では会社の業績は関係なく、社員個人の勤怠評価に連動します。

社員は自分達のライフイベントに合わせて
自由にこの2つの人事システムを選択することが可能になりました。

個人や会社の成長のため仕事に熱中したいという社員は「成果重視型制度」を選び、
働く時間を制限して家庭やプライベートに時間を費やしたいという社員は
「年功重視型制度」を選ぶことが可能です。

選択型人事制度など様々なワーク/ライフスタイルに合わせた働きやすい環境作りを目指した結果、
サイボウズでは2006年には28%であった離職率が、
2012年には4%程度、と大幅に低下し、定着率が向上しています。

さらに、時間・場所の制約をなくした新しい働き方(通称:「ウルトラワーク」)の
試験運用を実施し、下記に至っています。

2020年から世界中で急増したテレワークにいち早く完全対応できたことは言うまでもありません。

2020年7月2日 放送 サイボウズ 社長 青野 慶久 (あおの よしひさ)氏 |カンブリア宮殿: テレビ東京
2020年07月02放送 サイボウズ 社長 青野 慶久(あおの よしひさ)氏 : "働き方改革"でいま注目の企業「サイボウズ」が登場。15年前は離職率28%、4人に1人は辞めるというブラック企業だったが、社員のわがままをとことん聞く"働きやすい会社"に大変身して、業績もアップ。「

働き方宣言制度(2018年~)

2007年から、ライフステージの変化に合わせて働き方を選択できる人事制度をスタートしました。

育児、介護に限らず、通学や副(複)業など個人の事情に応じて、
勤務時間や場所を決めることができます。

2018年4月より、時間と場所で区切られた9分類から選ぶ、従来の選択型人事制度は廃止し、
新たな人事制度「働き方宣言制度」の運用を開始しました。

新しい制度のもとでは、一人ひとりが「自身の働き方」を自由に記述するスタイルで宣言し、
実行しています。

お探しのページが見つかりませんでした。 | サイボウズ株式会社
サイボウズはクラウドベースのグループウェアや業務改善サービスを軸に、社会のチームワーク向上を支援しています。

欧州の国では、「残業ゼロ」と「休暇取得一〇〇%」を前提に、
人員を確保しています。

フランスでは、育児を抱える人の労働時間を標準にしています。

一方、日本の「働き方改革」はそうした前提さえありません。

これは、残業の理由として
「所定労働時間内では片付かない仕事量」が6割にのぼっていることからも明白です。

忙しければ仕事を休めないのは当然で、
長時間労働をしている人ほど休暇取得率が低いという相関関係があるのです。

「インプットと休養あってこその上質なアウトプット」ではないでしょうか

アウトプットばかりで、意識的にインプットや休養をしないと、
突然能力が枯渇したり、壁に当たったときに脆くなったりしてしまいます。

本当にタフな人とは、仕事一辺倒ではなく、たくさんの引き出しを持っている人です。

「能力開発基本調査」(平成二十一年度 厚生労働省)によると、
6割以上の事業所が正社員に対する自己啓発支援を行っています。

正社員のうち、67.1%が「自分で職業生活設計を考えていきたい」または「
どちらかといえば自分で職業生活設計を考えていきたい」としています。

以上のことから、就職してからも何らかの自己啓発を続け、
職業生活設計を考えている人が多いことがわかります。

経済・雇用情勢が突然激変する21世にあって、
キャリアアップのみならず現在の雇用を守るためにも
ただ目の前の仕事に時間を費やすだけではなく、先を見据えた自分への投資が必要です。

また、仕事なり収入を得るということは、なにがしかのストレスを伴うものです。

趣味やスポーツによるリフレッシュが
心身の健康にとって大切なものであるということは、万人の認めるところです。

私も、仕事と子育てのかたわら五つの資格を習得し、現在に至っています。

結婚前に秘書検定二級を取得し、その後の転職の際に自信になりました。

また、長男の産前産後休暇と育児休業中には当時務めていた
日本医療労働組合連合会書記としての仕事に役立てようと、
医療事務のメディカルクラーク二級簿記三級、同二級を取りました。

その後独立を目指し、行政書士と社会保険労務士の資格を取得し、
独立起業したことが現在につがなっています。

ちなみに、社会保険労務士試験のためには、三か月ほど対策のための学校に通いましたが、
秘書検定と簿記はテキストによるまったくの独学、
メディカルクラークと行政書士は通信講座を利用しました。


ただ、雇用市場における自分の価値を上げようと、
「資格取得」にばかり目を向けては本末転倒です。

まずは、目の前の仕事についての知識や技能を磨くことを大切にしましょう。

何か得意な分野を持つと自信が持てます。

ワープロが登場したときにはいち早くタッチタイピングを習得し、
パソコンが導入されるとソフトウェアの進化に必死に追いつこうとし、
当時誰よりも美しい会議資料の作成に努めました。

メールとWordと検索にしか使わなくなっていた十数年を反省し
今、60代になってTwitter、note、ブログに挑戦中です。

知識や技能が陳腐化しないために自分自身のバージョンアップは欠かさないようにしましょう。

「体を動かすと心も動く、頭も冴える」にはエビデンスも実感もあります

私は50歳を過ぎて、ダイエットと今後の健康を目的にスポーツクラブに通い始めました。

ワークライフバランスを提唱する私でも、
クラブに入会する際には通う時間がとれるか心配で随分迷いました。

しかし通い始めてみると、久しぶりにする運動は気分爽快、
ストレッチも快感で、楽しくてなりません。

楽しいから続き、7キロのダイエットが成功すると、こんどは走りたくなりました。

入会半年後には5キロの初マラソンに参加、10キロも二回走り
そのたびタイムが伸びていくことが嬉しくてたまりません。

3年目には初のハーフマラソンを完走し、
いつかはフルマラソンにも挑戦したいと考えるようになりました。

56歳で初フルマラソンを5時間3分33秒で走りました。

幸運にも東京マラソンも2回完走しています。

仕事に追われている若い独身の皆さんも、
子育てと仕事の両立の準備としてスポーツやダンスを初めてみませんか。

定時に退社をする目標になり、体力もついて子育てと両立する自信もつくというものです。

明るく優しく指導してくれるインストラクターの皆さんとの交流も、
仕事の厳しさを忘れさせてくれるでしょう。

また、子育ては卒業しつつあるという方々にも、スポーツや趣味はおすすめです。

現在の心身の健康にとって良いだけでなく、
今それを始めるかどうかで老年期の生き方に大きく差がつきます。

スポーツクラブには、多種多様なダンスやヨガ、
有酸素運動や柔軟性を高めるプログラムがたくさん用意されています。

同世代にはフラを本格的に習っている友人が三人もいます。

ダンス系にもいろいろトライしてみましたが、私にはあまり向かないと悟り、
若い頃には想像もしなかった走る喜びに出会いました。

どんな得意や出会いが待っているかは始めて見なければわかりません。

「いつか」と思いつつ、日常とりわけ仕事の忙しさに流されて
なかなか一歩が踏み出せずにいませんか。

私のたった一つの後悔は、もっと早く始めていれば…ということです。

スポーツで頭がよくなる? 最新脳科学が解き明かした、スポーツと脳の意外な関係 | パラサポWEB
スポーツと脳の関係について紹介している記事です。近年、脳科学の研究が急速に発展し、運動が集中力や記憶力を高め、勉強や仕事のパフォーマンスを上げるということが分かってきました。そんな運動と脳の関係性にベストセラー作家でもある樺沢紫苑氏に、脳にいい運動についてお話しを伺った内容を掲載しています。

新しい公共の一旦を担うボランテイアと専門性を活かせるプロボノとは

会社だけでなく、ボランティアや地域団体活動を行うことによって、
在職中の生活の視野を広げたり、退職後の生きがいにつなげていくことができます。

地域には会社とは違う世界が広がっています。

現役のうちに「仲間づくり・役割づくり・居場所づくり」を始め、
退職後の準備を整えることは、第二の人生にスムーズに移行でき、
実りあるものになるのではないでしょうか。


定年後に「粗大ゴミ」にならないためには、
在職中からいかに地域活動やボランティアに関わるかがカギになります。

地域活動と言ってもなかなかイメージがわかないかもしれませんが、
子育ては自然に地域との関わりを持つことにつながります。


また、時間や労力を提供するボランティア以外にも、
最近脚光を浴びつつある「プロボノ」という関わり方もあります。

プロボノとは、仕事で培った専門的な技能を活かす新しい社会貢献の形です。

たとえば、NPO法人などではよくホームページの作成や運営ができる人を求めています。

あるいは財政や会計の知識のある人や実際に帳簿を付けられる人を探している場合もあります。

あなたにとっては、当たり前で何でもないことでも、
知らない、できない、わからないという人々は大勢います。

仕事で培った力は、そうした人々のためにとても役に立つのです。

たくさんのNPO法人や社会企業家が、皆さんを待っています。

共感できるNPO法人や社会起業家に巡り合ったら、
必要としているスキルはないか尋ねてみると良いでしょう。

プロボノ希望者を支援する団体もあります。

専門知識のある人を探しているNPOや社会起業家と
自分が持っている専門的スキルで社会貢献したいプロボノ希望者のマッチングを行なっています。

プロボノの発展系には、留学ならぬ「留職」があります。
(地球規模の健康が取り戻せたらですが)

持っている知識や技術を発展途上国で役にたてるというものです。

以前からあるのは、海外青年協力隊やシニア海外ボランティアですが、
最近では企業の若手を新興国へ派遣し現地のNGOや行政機関で働いています。

新興国で鍛えられてグローバル人材として成長が期待されます。


プロボノとは?
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